きゃっと空中三回転。


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ママ・アイラブユー

Mama,I love you
ウイリアム・サローヤンの本で、日本語訳は女優の岸田今日子さんです。
物語は、カリフォルニアでテレビドラマ女優のママ・ガールと2人で暮らしているキラキラヒメ(もしくはカエルちゃん。本名が一度も出てこない)が、ママ・ガールのいきなりの一大決心で、突然ニューヨークへ旅立つところから始まります。
女優として一流の仕事をしたいというママ・ガールが、本物の芝居に出るにはニューヨークへいかなきゃ!というので。
ピエール・ホテルの小部屋を借り、腰をすえてママ・ガールの仕事探しをするはずだったのに、ひょんなことからある舞台で親子共演することになります。

物語は8歳の女の子が語る形で進められていて、岸田今日子さんの訳の仕方が大変にかわいらしいです。あとがきにもありましたが、もともと主人公の呼び名は原文では「twinkle」なのを、「キラキラヒメ」と訳せるセンスはすごくステキです。この呼び名は少女のお父さんがつけたものだから、さりげなくお姫様扱いしているところとかが感じられて、ほんと、うまいことつけたなあと思ってしまいました。

この親子は、ありふれた言い方だけど友達みたいです。というか、完全に娘の方がしっかりしてるじゃないか、と思うところもかなりあります。ママは落ち込むと素直に娘にそれを見せるし、弱音もいうし、いじけたりもします。娘のと口げんかも大人気ないです。「なによもう、あなたなんか知らない!」「そんならあたしだって知らない!」と2人して背を向けて泣いたりしてます。小学生同士ですかあなた方は。
ママは自信がなくなって落ち込んだときも娘にぐずぐず泣き言をいうし、弱音も吐くし、それで娘に叱咤されたりもしています。でもカエルちゃんはそういうママを情けないとか頼れないとか、そういう風には思っていないんです。ママは世界一綺麗で世界一の女優だと信じているし、そうなるために母親が努力していることを一番良く知っているから、母親が弱気になっていても、不安になったりしていないのです。
親子だけのことではないですが、こういう信頼関係っていいなぁと思います。

この本の対ともいうべき作品で、「パパ・ユーア・クレイジー」というのがあって、まるで離婚してパリに移ってしまったカエルちゃんのパパと兄の方の話のようなものがあります。
ただし、こちらは作家とその息子の話なので、厳密にはまったく別の話なんですが、女同士の親子と男同士の親子のかかわりあい方の違いや、それぞれが成長していくところなどの微妙な違いなど、あわせて読むと面白いです。
ちなみにこちらは、映画監督の故・伊丹十三さんが翻訳を担当されています。

この本の中で、野球に関するエピソードがちょろっとだけあって、(主人公の将来の夢はメジャーリーグのピッチャーになることなのです)それがかなり私のお気に入りなんですが、この話はまた別の機会に書きたいと思います。
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by keiconbu | 2004-04-26 11:17 | ~過去の雑記

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